10/01/12 | 現代GP 国際シンポジウム2008の報告書 2008年3月17日にシンポジウム2009「ICTを活用したアクティブラーニング〜アクティブラーニングの活性化が可能な教育環境とは〜」を開催し、その講演録をまとめた報告書です。 「ICTを活用したアクティブラーニング」報告書 |
10/01/12 | シンポジウム2008 映像配信 シンポジウム2008の映像配信を開始いたしました。 東大.TV 東京大学現代GP 国際シンポジウム 2008 |
教養学部、情報学環、大学総合研究センターは、文部科学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)の取組みの一つして、2008年3月17日 (月)に本学駒場キャンパス18号館ホールにて、国際シンポジウム「ICTを活用したアクティブラーニング」を開催しました。
現代GPでは、ICTを活用したアクティブラーニングによる新たな教養教育の授業モデルを構築しています。
今回のシンポジウムは、どのような教育環境(特にICT(Information and Communication Technology)技術の利用によって実現される)によって、学生の能動的な学習(アクティブラーニング)を活性化することができるのかが議論されました。
まず、事例報告として、Peter Dourmashkin氏はマサチューセッツ工科大学の学部学生向けの物理の教育のための教室であるTEAL (Technology Enabled Active Learning)を紹介しながら、一斉講義とアクティブラーニングの質的な違いを語っていただきました。Daniel Gilbert氏はスタンフォード大学の Wallenberg Hallを紹介し、学生が集まり議論する場の重要性を指摘されました。そして美馬のゆり氏は公立はこだて未来大学の事例とともに江戸時代以来続く日本の文化について紹介し、その国の文化に特化した学習環境をデザインしていく必要性を説かれました。
パネルディスカッションの様子
続いて、東京大学の事例が報告されました。まず教養教育開発機構のTom Gally氏がKALS(駒場アクティブラーニングスタジオ)で行っているCritical Writing Programの実践について報告し、大学院情報学環の山内祐平氏が本郷キャンパス赤門横に完成した情報学環・福武ホールの学習空間について解説しました。最後に、アクティブラーニングを支援するためのソフトウェアとしてマイクロソフト先進教育環境寄付研究部門で開発されたMEET Video ExplorerとeJournal Plusについて大学総合研究センターの望月俊男氏が紹介しました。
その後、総合文化研究科の永田敬氏の司会のもとでパネルディスカッションが行われました。始めに「アクティブラーニングにおいてICTは必要なのか?」という問に対して、ICTが先に来るのではなく、教育を改善したいという思いが先にあるべきもので、ICTは手段の一つであるというような議論がされました。次に「FD(ファカルティ・デベロップメント) をどのようにすべきか?」という問に対して、FDというような受け身のものではなく、先生が教育について話し合う機会(フォーマルなものだけでなくインフォーマルなものも含めて)を作る工夫が大切であるというような議論がされました。
本シンポジウムには183名の参加がありほぼ満席でした。質疑も活発に行われ、パネルディスカッションでの議題を募集したところ、議論しきれないほどの議題が集まり、関心の高さが感じられました。また、シンポジウム後のKALSの見学会のeJournal PlusやPRS(Personal Response System)のデモにも多数の参加がありました。
講演の映像は、東大TVにて配信予定です。現代GPでは2008年夏に、サマーインスティテュートをKALSにて開催予定です。最後に、シンポジウムに参加された方および準備にご協力いただいた方々に感謝いたします。
東京大学現代GP 国際シンポジウム
「ICTを活用したアクティブラーニング:ICT enabled Active Learning」
主催:東京大学 教養学部、情報学環、大学総合教育研究センター
共催:東京大学 教養教育開発機構
後援:東京大学 教育企画室 TREEプロジェクト
東京大学 教養教育開発機構 教養教育社会連携(ベネッセコーポレーション)寄付研究部門
日時:2008年3月17日(月)13:00-19:00(18:15〜はKALS見学会)
場所:東京大学駒場キャンパス18号館ホール
東京都目黒区駒場3-8-1
京王井の頭線「駒場東大前」下車徒歩5分
・参加無料
・事前登録制(残席があれば当日参加も可能です)
・日英同時通訳あり
ポスター(1162KB)
多数のご応募ありがとうございました。
183名の方からご参加いただき無事に終了いたしました。
なお、シンポジウムの様子は東大TVにて公開する予定です。<東大TV>
12:30〜 | 受付開始 |
13:00〜 | <挨拶> |
東京大学教養学部 学部長 小島憲道 | |
<趣旨説明> | |
東京大学大学院 総合文化研究科/教養学部附属教養教育開発機構 教授 永田敬 | |
13:20〜 | TEAL(Technology Enable Active Learning)プロジェクト |
MIT, Department of Physics, Senior Lecturer, Peter Dourmashkin | |
14:10〜 | SCIL (Stanford Center for Innovations in Learning) とWallenberg Hall |
Stanford University, Academic Technology Specialist, Daniel Gilbert | |
15:00〜 | <休憩> |
15:10〜 | 公立はこだて未来大学の取組み |
公立はこだて未来大学システム情報科学部 教授 美馬のゆり | |
16:00〜 | KALSでのCritical Writing Program |
東京大学教養学部附属教養教育開発機構 特任准教授 Tom Gally | |
16:30〜 | 東京大学大学院 情報学環 福武ホールのデザイン |
東京大学大学院情報学環 准教授 山内 祐平 | |
16:40〜 | TabletPCを活用するeJournalPlus, MEET Video Explorer |
東京大学大学総合教育研究センター マイクロソフト先進教育環境寄附研究部門(MEET) 客員准教授 望月 俊男 | |
16:50〜 | <休憩> |
17:00〜 | パネルディスカッション |
18:15〜 | KALS(駒場アクティブラーニングスタジオ)見学会 |
*シンポジウムは18:00頃に終了します。見学会は17号館2階への移動となります。ご参加は任意です。 |
東京大学教養学部教養教育開発機構KALS
email : gp@kals.c.u-tokyo.ac.jp
tel : 03-5465-8204
担当者:西森・林
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