- 4月22日 地球温暖化問題の科学 (先端科学技術研究センター 米本昌平特任教授)
- 環境・エネルギー問題の中でも地球温暖化問題は、現在最も関心の高いテーマであると言える。米本特任教授は科学史の専門家であり、独自の観点からから「地球温暖化問題」の本質に迫っている。その観点とは、「国際政治」「環境外交」である。そのエッセンスが紹介されたのが本授業であった。
米本特任教授は、
1. 冷戦の解体と21世紀型科学技術の再編
2. 地球環境問題=自然科学と国際政治の融合
3. 温暖化の科学と科学的アセスメントの制度化
4. 欧州統合と環境外交の充実化
5. 日本の選択肢
との流れで授業を展開。
IPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change:気候変動に関する政府間パネル)の報告書を始めとした地球温暖化や環境問題に関連する豊富なデータを用いながら、地球環境問題は、科学研究と国際政治が密接に関わっていることを紹介した。またその上で、正しい方向性を決めていくには、調査・研究こそが重要な役割を担うことを強調した。 。