• 07月08日 「企業における太陽電池研究・開発の現在」(シャープ株式会社 山次北斗主事)
  •  太陽エネルギーは、低環境負荷、膨大な埋蔵量などから、再生可能エネルギーとしての利用が非常に期待されている。太陽光発電は50年以上の歴史のある技術であり、また日本は世界の太陽光発電における先進国の一つである。その中でもシャープ株式会社は、太陽電池累計生産量世界一を誇る企業である。本授業では、そのシャープ株式会社の山次北斗主事より、企業における太陽電池開発の現在と展望について、講義がなされた。
     授業では、下記の6つの内容に沿って説明が展開された。

    ・ 3E(Economy, Ecology, Energy)のトリレンマ
    ・ 太陽エネルギーとは
    ・ 太陽電池の基本
    ・ 太陽電池の設置事例
    ・ 近年の太陽電池業界の動向
    ・ 企業における研究について

     近年の太陽電池業界の動向においては、世界の太陽電池生産の現状、また太陽電池業界が抱える問題について、豊富なデータをもとに説明が行われた。また、2050年に向けた持続可能な社会のビジョンについて、省エネ、リサイクル、クリーンエネルギーの観点から、太陽光発電の有用性が強調された。
    最後に、企業と大学の研究開発スタンスの違いについての解説を通して、現在の学生に対する期待が述べられた。