- ○テーマ講義 再生可能エネルギーと社会 木曜日4限
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環境・エネルギー問題の解決を目指した現実の取り組みを幅広く紹介し、総合的な問題解決についての提案能力を養うことを目標とする。具体的な題材としては風力発電を中心的に取り上げ、技術開発から政策まで多様な内容を扱う。
環境とエネルギーの問題を解決するためには、技術と社会が一体となった総合的な取り組みであり、効率的なエネルギーの利用を実現する技術開発、問題解決に資する政策・経済システムの工夫、あるいは市民の草の根レベルでの社会的仕組みの創造が必要である。
個人の省エネ意識に訴えることも一つの手段である。だが、これらを個別に応用するだけでは現実の課題に応えるためには不十分である。例えば、新たな技術の開発と導入に解を求めるとしても、そのためには、政策・市場・地域社会との整合性が課題になる。同様に、政策などを進めようとしても、適切な技術が存在しないことが障害になる場合もある。こうした相互規定的な関係を踏まえた上での対策を構想する必要がある。
本講義では統合的なアプローチの必要性への理解を深め、それを実践に応用する方法を構想する能力を養成する。1. ガイダンス
2. 環境エネルギー政策と持続可能な社会
3. 温暖化問題の解決に寄与する再生可能エネルギー
4. 風力発電導入における電力会社の取り組み
5. 風力発電のビジネス(事業者の立場から)
6. 風力発電のビジネス(大型風力発電メーカの立場から)
7. 風力発電のビジネス(小型風力発電メーカの立場から)
8. 生物多様性と環境問題
9. 風力発電と自然保護
10. 風力発電におけるリスクマネジメント
11. エネルギー問題と市民参加
12. 自治体における環境エネルギー戦略
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第1回 (10/9) ガイダンス 丸山 康司・飯田 誠 (東京大学) 第2回 (10/16) 環境エネルギー政策と持続可能な社会 飯田 哲也 氏 (NPO法人環境エネルギー政策研究所) 第3回 (10/23) 温暖化問題の解決に寄与する再生可能エネルギー 牛山 泉 氏 (足利工業大学) 第4回 (10/30) 風力発電導入における電力会社の取り組み 大石 和人氏 (東京電力株式会社) 第5回 (11/6) 風力発電のビジネス(小型風力発電メーカの立場から 伊藤 瞭介 氏 (ゼファー株式会社) 第6回 (11/13) 風力発電のビジネス(大型風力発電メーカの立場から) 上田 悦紀 氏 (三菱重工業株式会社) 第7回 (11/20) 風力発電のビジネス)(事業者の立場から) 中村 成人 氏 (株式会社ユーラスエナジージャパン) 第8回 (12/4) 生物多様性と環境問題 松田 裕之 氏 (横浜国立大学) 第9回 (12/11) 風力発電と自然保護 古南 幸弘 氏 (財団法人日本野鳥の会) 第10回 (12/18) 風力発電におけるリスクマネジメント 島田 泰夫 氏 (財団法人日本気象協会) 第11回 (1/15) エネルギー問題と市民参加 鈴木 亨 氏 (NPO法人北海道グリーンファンド) 第12回 (1/22) 自治体における環境エネルギー戦略 谷口 信雄 氏 (東京都環境局) 第13回 (1/29) 全体のまとめ 丸山 康司・飯田 誠 (東京大学)