• □2008年冬学期
  • ○テーマ講義 再生可能エネルギーと社会 
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    環境・エネルギー問題の解決を目指した現実の取り組みを幅広く紹介し、総合的な問題解決についての提案能力を養うことを目標とする。具体的な題材としては風力発電を中心的に取り上げ、技術開発から政策まで多様な内容を扱う。
    環境とエネルギーの問題を解決するためには、技術と社会が一体となった総合的な取り組みであり、効率的なエネルギーの利用を実現する技術開発、問題解決に資する政策・経済システムの工夫、あるいは市民の草の根レベルでの社会的仕組みの創造が必要である。
    個人の省エネ意識に訴えることも一つの手段である。だが、これらを個別に応用するだけでは現実の課題に応えるためには不十分である。例えば、新たな技術の開発と導入に解を求めるとしても、そのためには、政策・市場・地域社会との整合性が課題になる。同様に、政策などを進めようとしても、適切な技術が存在しないことが障害になる場合もある。こうした相互規定的な関係を踏まえた上での対策を構想する必要がある。
    本講義では統合的なアプローチの必要性への理解を深め、それを実践に応用する方法を構想する能力を養成する。

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  • □2008年夏学期
  • ○テーマ講義 環境・エネルギー問題解決へのビジョン〜研究開発の現場から〜
  •   21世紀に入った現在、地球温暖化の問題が大きく取り上げられ、環境エネルギー問題の解決は人類にとって最重要の課題となっている。この最重要かつ困難な問題に対して我々はどのように取り組んでいけばよいのか、また我々の立場でどのように貢献していけるのか。大学生の時代に実際の問題に触れ、考えていくことは重要であると考えられる。 本授業においては、環境・エネルギーの研究開発における最前線の話題を学ぶことにより、環境・エネルギー問題の現状を正しく理解するとともに、その解決のためのビジョンを自ら考えていくことを目的とする。環境問題、またエネルギー問題対策技術として、下記の内容を取り上げる予定である。

    1. 地球温暖化問題
    2. 大気環境汚染と地球温暖化
    3. 海洋環境問題
    4. 地圏環境問題
    5. ライフサイクルアセスメント
    6. エネルギー問題の現状と代替エネルギー
    7. 中国環境問題と石炭のクリーンエネルギー化
    8. バイオマスエネルギー
    9. 風力エネルギー
    10. 太陽電池の研究開発
    11. 燃料電池技術

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       ○全学体験ゼミナール 「海の森」再生の最前線を体験する 

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    日本や世界各地の沿岸海域において、海藻の群落が衰退または消失する「磯焼け」と呼ばれる現象が生じており、魚介類の減少など深刻な問題を引き起こしている。その原因については様々考えられているが、磯焼け問題の解決のために、多くの対策が試みられている。コンブなどの海藻類はCO2固定効果も期待されており、衰退した海藻群落の再生は単に海洋環境改善と水産資源の回復に留まるだけではなく、地球温暖化問題解決へ寄与できる期待がある。この磯焼け回復に向けて、北海道日本海側にある増毛町では、特に海水中の溶存鉄の不足に着目し、工業副生物である製鋼スラグとバイオマス(腐植物質)を用いた磯焼け回復への実証試験が行われ、現在その継続的な効果が確認されている。

    本ゼミは、北海道増毛町にて開講する。実際の磯焼け現場と磯焼け回復実験が行われている海域を視察し、磯焼け回復への取り組みに触れることを通じて、一般的に環境問題解決のためにはどのようなアプローチが必要なのかを学ぶことを目標にする。

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